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自動車整備お役立ち情報のイラストです

ハイブリッド車の絶縁抵抗測定

測定の目的

ハイブリッド車にはHVバッテリーやモーターなどの高電圧回路があり、漏電していると感電の恐れがあります。高電圧回路の絶縁状態は車両側のコンピューターで検知しているため、絶縁抵抗が低下した場合はハイブリッドシステムの異常を示す警告灯が点灯します。
診断機を使って原因を調べることになりますが、その際に高電圧系絶縁異常(P0AA6)を検出した場合は、各ケーブルの絶縁抵抗試験を行う必要があります。

※上記故障コード以外に漏電検出器自己回路異常(P0AA7)、HVECU系異常(P0A1D)、電池監視ユニット異常(P0AFC)を検出した場合は、車両側の絶縁抵抗検知が正しく行われていない可能性があるので、整備マニュアル記載の点検を先に行います。

※上記故障コードは一例であり、車両により異なる場合があります。

■使用するテスター

500Vレンジを備えた絶縁抵抗計で測定します。
この記事では、カイセのデジタル絶縁抵抗計を使用しています。

デジタル絶縁抵抗計(型式:SK-3502)

測定方法(例:プリウス30系のモーターケーブル)

  • ❶サービスプラグを外してHVバッテリーと高電圧回路を遮断します。
    ※サービスプラグを取り外した後にREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため、絶対にREADY ONにはしないでください。
    サービスクリップを外している写真です
  • ❷インバーターターミナルカバーを外して、モーターケーブルをインバーターから切り離します。
  • ❸絶縁抵抗計のレンジを500Vに合わせます。
  • ➍モーターケーブルの各端子(W / U / V)とボディーアース間、およびシールド線アース間の絶縁抵抗値を測定します。
    ※詳細は各車両の整備マニュアルをご確認ください。
    絶縁抵抗測定の写真です

■測定結果

  • 100MΩ以上:正常値です
    ※ジェネレーターケーブルを点検します。
  • 100MΩ未満:絶縁抵抗が低下しています
    ※モーターケーブルまたはHVトランスアクスル内部に異常の可能性があります。

上記の測定結果が100MΩ未満の場合は、モーターケーブルをHVトランスアクスルから切り離した状態(モーターケーブル単体)で、上記の測定方法で各端子(W / U / V)とシールド線アース間の絶縁抵抗値を測定をします。

  • 100MΩ以上:モーターケーブルは正常です。
    ※HVトランスアクスル内部に異常の可能性があります。
  • 100MΩ未満:モーターケーブルを交換します。
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