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自動車整備お役立ち情報のイラストです

オルタネーター充電電流の測定方法

オルタネーターの発電不足がバッテリー上がりの原因に

バッテリーの充電に必要なオルタネーター発電電力の計算式は、W(電力)=V(電圧)×(I 電流)であるため、電圧が正常であっても発電電流が小さいと、バッテリーの充電量は不足ぎみとなりバッテリー上がりの原因となります。
オルタネーターは長期間の使用でブラシが磨耗して発電できなくなったり、新しい車両でもオルタネーターの搭載位置によっては熱がこもりやすくなり、レギュレーターやレクティファイヤーが故障して発電不良になることがあります。

●レギュレーター:オルタネーターの発生電圧を一定に保つ装置で、オルタネーター内に組み込まれています。

●レクティファイヤー:オルタネーターが発電した交流(AC)を直流(DC)に変換する装置で、オルタネーター内に組み込まれています。

■使用するテスター

直流Aが測定できるクランプメーターを使用します。
クランプメーター単体で測定する方法と、サーキットテスターとクランプアダプターを併用する2通りの方法をご紹介します。
この記事では、カイセの下記テスターを使用しています。

●クランプメーター単体で測定

クランプメーター(型式:SK-7661)

●サーキットテスターとクランプアダプターを併用

サーキットテスター(型式:KU-2603)
クランプアダプター(型式:660)

測定方法

クランプメーター単体で測定する方法

  • ❶クランプメーターの電源を入れてスイッチを直流Aに合わせます。
  • ❷エンジンを始動して、クランプメーターをオルタネーターのB端子にクランプ(挟み込み)します。
  • ❸エンジン回転数を2000rpm程度に上げて、ヘッドライト、エアコン、デフォッガーなどの電装品をONにして電気負荷を最大にします。
  • ➍クランプメーターに表示された測定値を確認します。
    クランプメーターに測定値が表示された写真です

サーキットテスターとクランプアダプターを併用する方法

  • ❶クランプアダプターの黒プラグをサーキットテスターのCOM端子に、赤プラグをV端子に差し込みます。
  • ❷サーキットテスターを直流mVレンジに、クランプアダプターを400Aレンジに合わせます。
    ※一般的なサーキットテスターは大電流が測定できません。クランプアダプターで電流を電圧に変換して出力しているため、サーキットテスターは直流mVレンジに合わせます。
  • ❸クランプアダプターのDCA.0 ADJツマミを回して、テスターの表示が0±1dgtになるように調整します。
  • ➍エンジンを始動してクランプアダプターをオルタネーターのB端子にクランプ(挟み込み)します。
  • ❺エンジン回転数を2000rpm程度に上げて、ヘッドライト、エアコン、デフォッガーなどの電装品をONにして電気負荷を最大にします。
  • ❻サーキットテスターに表示された測定値を確認します。
    測定値はmVをAに置き換えます。(例)35.44mV → 35.44A
    ※クランプアダプターを40Aレンジに合わせた場合は、表示値を1/10に換算します。(例)354.4mV → 35.44A
    サーキットテスターに測定値が表示された写真です

■測定結果

  • 30A以上:発電量は正常です
  • 30A未満:異常の可能性あり

※上記の数値はおおよその値です。メーカーや車両によって異なりますので詳細は整備マニュアルを確認してください。

※充電制御車ではオルタネーターが発電を停止している場合があります。

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